2026年1月、スタニスラフ・ブーニンさんの日本デビュー40周年記念コンサートが開催。
このコンサートは、東京都大阪で各1公演ずつの貴重な記念コンサートとなりました。
場所は、東京公演が8日(木)に東京芸術劇場、大阪公演が12日(月)に大阪ザ・シンフォニーホール。
いつものコンサートではピアノソロの身ですが、今回は他の楽器と合奏があり、ブーニンさんの左手や足の調子が上向いてきているということなのかも知れません。
コンサート前後は東京・大阪公演の様子がSNSで紹介されており、ブーニンさんの奏でる“音”に感動したという声を多く拝見しました。
また、ブーニンさんと共演したNHK交響楽団の室内楽選抜奏者の方々の演奏も素晴らしいものとなった様子。
今回は、そんなブーニンさんの大阪・ザ・シンフォニーホールで開催された日本デビュー40周年記念コンサートに足を運んできましたので、感想など書いていこうと思います。
ブーニン日本デビュー40周年記念コンサートin大阪 プログラム

事前発表されていたプログラムは下記の通りです。
・J.S.バッハ
ブランデンブルク協奏曲第3番
ト長調BWV1048
(N響メンバーによる室内合奏)
・J.S.バッハ
主よ、人の望みの喜びよ(マイラ・ヘス編)
(Piano solo ブーニン)
【休憩】
・ブーニン ピアノソロ
・J.S.バッハ
2つのヴァイオリンのための協奏曲
ニ長調BWV1043
(Vn solo 大宮臨太郎/横溝耕一、N響メンバーによる室内合奏)
・J.S.バッハ
ピアノ(チェンバロ)協奏曲第4番
イ長調BWV1055より
(ブーニン、N響メンバーによる室内合奏)
演奏前にFazioli Japanの社長アレック・ワイルさんが通訳という形でブーニンさんのトークから始まりました。
東京公演で演奏前にトークがあったことは知っていたのですが、ブーニンさんの生の声を聴く事ができるとは思っていなかったので嬉しかったですね。
又、ブーニンさんは、口元で控えめな声でボソボソと喋るというところが印象的なのですが、とてもソフトで穏やかな表情をされていて癒されました。
トークの内容は、応援してくれている方達、演奏の場に戻ってくると信じて待っていてくれた日本アーティストの社長、そしていつもいろんな形でバックアップしてくれているFazioliに対する感謝の内容でした。
ブーニン日本デビュー40周年記念コンサートin大阪・ピアノソロ プログラム
当日のブーニンさんのピアノソロ・プログラムは、下記の通りです。
【前半】
J.S.バッハ(プログラム発表済)
主よ、人の望みの喜びよ(マイラ・ヘス編)
メンデルスゾーン
無言歌集:第1巻より
「甘い思い出」作品19-1
【後半】
ショパン
プレリュード第13番嬰ヘ長調op.28-13
プレリュード第15番変ニ長調op.28-15
「雨だれ」
マズルカ第11番ホ長調op.17-2
マズルカ第45番イ短調op.67-4
ワルツ第9番変イ長調op.69-1
「告別」
後半の演奏について、東京公演と変更の部分がありました。
東京公演では、マズルカ第45番イ長調op.67-4ではなく、ノクターン第20番嬰ハ短調「遺作」が演奏されています。
アンコール曲
アンコールは2曲でした。
J.S.バッハ
主よ、人の望みの喜びよ(マイラ・ヘス編)
(ブーニン、N響メンバーによる室内合奏)
プーランク
ノクターン第8番ト長調
アンコールの2曲は、演奏活動を復帰されてから、ほぼ定番の曲となっていますね。
プーランクは、リサイタルを増すごとに良くなっていると感じました。
上から目線のような表現になりましたが、指の動きがスムーズになってきている様子がわかるという意味合いで、良くなって来ているという感想です。
バッハは、いつもと違い弦楽器が加わることで、更に神々しく、神秘的な音楽に。
この日は、ピアノソロでも演奏されいていたので、それぞれの演奏形態の良さを感じる事が出来ました。
NHK交響楽団出演メンバー

今回のコンサートでは、ブーニンさんの演奏に注目はもちろんですが、NHK交響楽団より選抜された方々との合奏にも注目が集まっていたと思います。
今回、出演されたNHK交響楽団の方々は、下記の通りです。
1st.Vn
大宮臨太郎、飯塚歩夢、高井敏弘、
湯原佑衣、山口絢、米岡結姫
2nd.Vn
横溝耕一、三又治彦、中井楓梨、
麻生愛
Via.
坂口弦太郎、村松龍、伊藤慧、
樹神有紀
VC.
辻本玲、中美穂、岩井雅音
Cb.
本間達朗
「ブランデンブルク協奏曲」は、11人編成で合奏。
改めてバッハの曲を聴くと、ピアノもいいですが、チェンバロや弦楽器で演奏の方が、荘厳な感じというか、バッハの曲に合っているな、と改めて感じました。
「2つのヴァイオリンのための協奏曲」は、15人編成(だったと思います…)
大宮臨太郎さんと横溝耕一さんのヴァイオリンの掛け合い、他の団員も含めたパートごとの掛け合いが素晴らしかったです。
「ピアノ(チェンバロ)協奏曲第4番」と「主よ、人の望みの喜びよ(マイラ・ヘス編)」は、ブーニンさんとNHK交響楽団メンバー全員の合奏となりました。
ブーニンとN響の合奏の感想など
SNSで見かけた東京公演の感想で、N響メンバーとの合奏で、ブーニンのピアノが走りすぎていた、ということを目にしたのですが、確かに、今回も走ってしまった曲があり、直ぐに“その曲”だとわかりました。
曲は「ピアノ(チェンバロ)協奏曲第4番」。
東京公演に足を運ばれた方のSNS上の感想と同様に部分部分でブーニンさんの演奏が走り過ぎて、もはや早く弾いているのか、指がうまく動かなくてもつれてしまっているのかわからない箇所がありました。
演奏中のブーニンさんの口からは、メロディーを歌っている声が聞こえたので、ご本人的には、さほど問題ではないのかな?と思いつつも、正直、ハラハラしましたね。
一体どうなるのだろうと思いながら、N響メンバーの様子を見ていましたが、さすがそこはプロ!
すごく走ってしまっているブーニンさんのピアノに合わせて難なく演奏。
これがプロの演奏なのだな、と改めて感じました。
演奏が終わるとブーニンさんは立ち上がり、苦笑いしながら“すごく走ってしまった💦”と手でジェスチャー。
そんな姿をN響の方達は温かく見守っていました。
またぜひ、室内合奏を聞かせてもらいたいと思います。
ブーニンさんのピアノソロの感想など

ブーニンさんが演奏活動を再開されてから、毎年リサイタル(コンサート)に足を運んでいる訳ですが、だんだん演奏に余裕が出てきている印象です。
今までは、ステージに登場する時点で凄く神妙な表情をしていたように感じたのですが、今回はデビュー記念ということもあるのか、リラックスされているように感じました。
演奏に関しては、年々良くなってきているのではないでしょうか。
ただ、「主よ、人の望みの喜びよ(マイラ・ヘス編)」のピアノソロについては、初めの頃の方がとても感情が入って、一つ一つの音を丁寧に弾いていたように感じました。
テンポも若干、早かったかな?という感じ。
その他のソロに関しては、どうしても左腕や指が完全ではないので、危なっかしい部分はありましたが、後半になるほどいつものブーニンらしい演奏で、音の響きや表現は素晴らしと思いました。
この調子で少しでも左手(腕)や足の調子が良くなることを願います。
又、今年(2026年)の秋に大阪のザ・シンフォニーホールでリサイタルを開催されることを楽しみにしたいと思います。
では、本日もご訪問いただきまして、ありがとうございました。
またのご訪問をお待ちしております♪

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