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カール・フィリップ・エマヌエル・バッハとは?父との違い・代表曲・凄さを徹底解説

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“バッハ”といえば、普通は“ヨハン・セバスティアン・バッハ”を思い浮かべる人がほとんどでしょう。

しかし、その息子である“カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(C.P.Eバッハ)こそ、音楽史を大きく動かした重要人物です。

とはいえ、こんな疑問を持つ人も多いはずです。

・「何が凄いの?」

・「父親とどう違うの?」

・「どの曲を聞けばいいの?」

そこで、この記事では、C.P.Eバッハの魅力を初心者にもわかりやすく説明します。

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音楽史を“次の時代”へ進めた革命者

C.P.Eバッハは一言で言うと・・・

バロック音楽から古典派へと橋渡しをした作曲家

と言えます。

彼の音楽は、それまでの幻覚な様式から大きく変わり

・感情の揺れ

・自由な表現

・ドラマ性

を大きく打ち出しました。

その結果、後のモーツァルト、ハイドンといった作曲家達に大きな影響を与えています。

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カール・フィリップ・エマヌエル・バッハのプロフィール

簡単にプロフィールのご紹介です。

・生年月日 1714年3月8日

・没日 1788年12月14日(享年74歳)

・出身地 ドイツ

・職業 作曲家・鍵盤奏者

C.P.Eバッハは、父J.Sバッハの次男として生まれます。

父J.Sバッハとは違った音楽表現

父J.Sバッハは、「構造の美」が特徴ですが、C.P.Eバッハの音楽は、父のそれとは大きく違いました。

感情を中心にした音楽

C.P.Eバッハは人の感情を直接表現する音楽を打ち出します。

それは

・急に強くなる(フォルテ)

・突然静かになる(ピアノ)

・テンポや間の自由

こうした表現は、当時では革新的でした。

音楽の特徴

彼の音楽には特徴があり、それは“感情過多様式(エンピフィンザム・シュディール)と呼ばれます。

特徴

・感情が揺れ動く

・予測できない展開

・人間らしい不安定さ

これが後の古典派の土台となります。

父バッハとの違いとは?

父J.Sバッハの作品との違いとは何なのか?

簡単に見ていきます。

父バッハC.P.Eバッハ
音楽厳格・構造的感情的・自由
スタイル対位法中心メロディ重視
目的神への奉仕人間の感情

簡単な比較ですが、更に特徴を簡単に紹介すると

父=完成されたバロック

息子=新時代のスタート

実際に二人の音楽を聴き比べると、音楽スタイルが全く違うことがわかります。

父バッハの“対位法中心”の音楽は、神への奉仕といういうこともあり、幻想的で美しいハーモニーと感じ取れます。

一方、息子のP.E.Cバッハの音楽は、“メロディ中心”ということで、作品を聴くと、自由であり、感情を表す音楽になっていることがわかります。

モーツァルトが絶賛した存在

モーツァルトは、C.P.Eバッハについて

彼は我々の父である

このように語ったことで知られています。

これはつまり

“古典派の基礎を作った人物”

という意味と捉えられます。

実際にC.P.Eバッハの作品を聴いてみると、モーツァルトの作品を連想するような音楽になっています。

初心者におすすめの代表作3選

ここではC.P.Eバッハの曲を3曲ご紹介いたします。

プロイセン・ソナタ集

1740年〜1742年頃にプロイセン宮廷楽団の第一チェンバロ奏者として仕事を始めた頃に作曲。

この曲はフリードリヒ大王に献呈した6つの鍵盤ソナタ(Wq.48)です。

構成

・プロイセン・ソナタ第1番 ヘ長調 Wq. 48/1 H. 24

・プロイセン・ソナタ第2番 変ロ長調 Wq. 48/2 H. 25

・プロイセン・ソナタ第3番 ホ長調 Wq. 48/3 H. 26

・プロイセン・ソナタ第4番 ハ短調 Wq. 48/4 H. 27

・プロイセン・ソナタ第5番 ハ長調 Wq. 48/5 H. 28

・プロイセン・ソナタ第6番 イ長調 Wq. 48/6 H. 29

曲の特徴は、“優雅さ”と“自由さ”のバランスが絶妙な曲と言えるでしょう。

ヴュルテンベルク・ソナタ

1744年に作曲。

全6曲のソナタで、それぞれ3つの楽章で構成されています。

この作品は感情の起伏、急進的な転調、装飾音の多い優美な旋律が特徴であり、初期古典派を代表する重要作品と言われ、“多感様式”の代表作であり、C.P.Eバッハの作品の特徴を表していると言えます。

構成
  1. 第1番 イ短調 Wq.49/1 (H.30)
  2. 第2番 変イ長調 Wq.49/2 (H.31)
  3. 第3番 ホ短調 Wq.49/3 (H.33)
  4. 第4番 変ロ長調 Wq.49/4 (H.32)
  5. 第5番 変ホ長調 Wq.49/5 (H.34)
  6. 第6番 ロ短調 Wq.49/6 (H.36) 

バロックから古典派への移行期における「ギャラント様式(優美様式)」と「多感様式」が融合した、自由で感情豊かな作品とされています。

現代では、チェンバロやクラヴィコードだけでなく、ピアノで演奏されることも多い作品です。

フルート協奏曲

フルート協奏曲を実際に聴いてみると、モーツァルトがC.P.Eバッハの影響を受けていたのでは?と感じさせる音楽。

モーツァルトが作曲したと言われても違和感がない印象。

まるでモーツァルトが作曲したような生き生きとした軽やかで爽やかな音楽になっています。

C.P.E.バッハ(カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ)のフルート協奏曲は、主にベルリン時代にフリードリヒ大王のために作曲された、バロックから古典派へ移行する「感情表現(情感的様式)」が特徴的な傑作です。特に「ニ短調 Wq.22 (H.425)」や「ト長調 Wq.169 (H.445)」が有名で、劇的な展開とフルートの抒情的な旋律が魅力です。

フルート協奏曲 ニ短調 Wq.22 (H.425): 1747年作。情熱的で、疾風怒濤(しっぷうどとう)の時代を先取りするような緊迫感と悲劇的な美しさを持つ名曲です。

フルート協奏曲 ト長調 Wq.169 (H.445): 1755年頃の作品。より古典的で優雅、かつ技巧的なパッセージが特徴です。

特徴: 弦楽と通奏低音を伴奏とし、バロック的構造の中に、フルートの細かいトリルや表情豊かな旋律(感情)がふんだんに盛り込まれています。

ピアノの歴史を変えた教則本

C.P.Eバッハは、“現代ピアノ奏法のルーツ”と言える教則本を作っています。

この教則本“正しいクラヴィーア奏法への試論”

主な内容は

・指の使い方

・表現方法

・装飾音の扱い

などを体現化する内容となっています。

そしてこの教則本で“モーツァルトは装飾の練習をし、ベートーヴェンはツェルニーを教えた”と言われています。

P.C.Eバッハが有名ではない3つの理由

P.C.Eバッハのモーツァルトに絶賛され、古典派や現代ピアノ奏法のルーツを作ったと言われ、更には父バッハよりも作品が優れていると評されているにも関わらず、有名でないのはなぜなのでしょうか。

その理由は主に3つ

①父親が偉大過ぎた

②音楽が“中間的”に見られた

③ロマン派ほど派手ではなかった

このような点が挙げられるのですが、実際に当時のヨーロッパでは父親よりも有名だった時期もあるほど人気な作曲家でした。

P.C.Eバッハが現代で再評価されている理由

近年では、C.P.Eバッハが再び注目されています。

主な理由として挙げられるのは

・古学演奏ブーム

・感情表現の先駆者としての再評価

・現代音楽に通じる自由さ

バッハといえば、どうしても父親の作品が真っ先に思い浮かんでしい、曲のイメージが派手ではなく、“平坦なイメージ”で難しく感じるのですが、C.P.Eバッハの作品を聞くと、感情の表現が豊かであることがよくわかりますね。

カール・フィリップ・エマヌエル・バッハとは?父との違い・代表曲・凄さを徹底解説のまとめ

簡単にC.P.Eバッハについてや父バッハとの違いなどご紹介しました。

今回の内容をまとめてみると

・音楽史の転換点を作った

・古典派の基礎を築いた

・モーツァルトに影響を与えた

これらを挙げることができます。

バッハといえば父親の作品を思い浮かべることはあっても、残念ながら息子P.C.Eバッハの作品を思い浮かべる方はほとんどいないのではないでしょうか。

C.P.Eバッハの作品を聴いてみると、曲調から古典派の基礎を築いたということが如実にわかります。

そして、モーツァルトが影響を受けていたであろうことも感じ取ることができます。

それまでとは全く違う音楽スタイルを確立するに至ったのは、父親の影響も少なからずあると思いますが、彼が持って生まれた素晴らしい才能の賜物でしょう。

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